2/26/2013

Ladder

ELMARIT-R 2.8/28mm
今日は、現像に出していたブローニをピックアップにオアハカシティの現像所へ、
現像と同時に500K程のサムネイルをパソコンで確認できるようにスキャンしてもらっておいた。あがりはやはり日本のプロラボの様にはいかず、長巻きのネガの縁には乾燥ムラがあり、そのネガをスキャンしているのでサムネイル画像には黒い筋が入っている状態で、さらにはスキャン時にごみ取り用のノイズリダクションが強くかかっているようで、目やまつ毛など細かい所がぼやぼやしてピントがよく解らない事に。
 
 それでも、やはりFILMの色調、雰囲気は素晴らしく、今の時代にはとても不便だけれど、写真としての美しさや情報量の豊かさはFILMの方が明らかに優れているし、デジタルの補間で再現している色はやはり不自然なんだなぁという事を再認識させられた。
 
 最近の自分の制作では、デジタル1眼レフカメラの発色にはどうしても納得いかないという事に気づいたので、それからはAdobe Lightroom 4でモノクロに変換して使っている。
 もともとRAW現像にはデジタルバックと汎用1眼レフカメラのテザー撮影の使いやすさでPhase One Capture One Pro 6をメインの現像に使っていたが、Pro 7が発表された際に、いろいろな条件の写真をテスト現像し比べてみた所、ニコンやキャノンといったデジタルバック以外の汎用1眼レフのRAWデータに関しては、諧調の表現、画像のシャープさでLightroom 4の方が勝っていると感じたので、それからはずっとAdobe Lightroom 4をメインで使っている。
 Capture One ProはPro 7が発表された際に新しい画像処理エンジンに変わったのだが、その変化はどちらかというと、発色がLightroom 4に近づいたと感じた。もともとCapture One Pro 6はPro4の時代からずっと同じ発色傾向で、デジタルバック以外の汎用1眼レフの現像では色が飽和しやすくトーンジャンプもおこり易かったので、彩度のパラメーターを下げる必要があったし、ハイ側の諧調のリカバリーに関しては、すぐに偽色が発生しとても使いにくかった。それらの問題点はPro 7で解決されたと感じた。
 ただ、個人的にはシャープネスのかかり方が、Capture Oneが輪郭の強弱でシャープに見せるのに対して、Lightroom 4は表面細部を書き込む感じに近く、ディテールがカチっとして画面にはりついた描写と感じる。同じディテールの見え方にするとCapture Oneではどうしても輪郭に白い線が出る所を、Lightroom 4ではうまく調整する事が出来るので、質感表現という点ではAdobe Lightroom 4の方が自分にフィットすると感じた。
 
 粒状感の再現でもCapture Oneが単調な粒子を載せられるだけなのに対し、Lightroom 4では粒子のサイズ、荒さ、量を調整できる点が使いやすい。以前はCapture One Proで現像した後に、DxOのFilmPackや、Nik SoftwareのCOLOR EFEX PROやSILVER EFEX PROといった専用ソフトで粒状感をプラスしていたが、いまはLightroom 4だけで済んでいる。
 
 イメージクオリティという点では、素晴らしいLightroom 4だが、操作感といった点では、Capture One Pro 7の方が世界中のプロフォトグラファーが昔から使っているだけあって、撮影から現像といったワークフローの流れの中でのユーザビリティを元にしたソフトウェアの設計が完成されており異常に使いやすい。
 Lightroom 4はというと、ユーザビリティを無視した意味の解らない画面の切り替えが多いうえに機能の切り替え時間も遅く、セッティングの適用も進行タスクバーと連動がちぐはぐで異常に時間もかかるので、ワークフローの快適さという点では非常に使いづらい。

 どちらのソフトも、世界の何処にいようと、デジカメとパソコンさえあれば自分の慣れ親しんだ環境を再現でき、自分の作品を制作出来るという点が非常に便利で本当に素晴らしい。
 
 しかしその反面、不便で扱いづらいFILMの美しさも再現できるかというと、疑問を感じざるを得ない。音楽の世界でMDやDAT、CDといったデジタル規格が消失して行った中でアナログレコードは趣味のカテゴリーとしていまだ生き残っているのと同じ様に、FILMもぜひそのように生き延びて欲しい。

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